12の要素「食」
12 Elements-FOOD
LIST
ただ命をつなぐだけでなく、不安な心を支える力
災害時にも絶えない「食の安心」を未来へ
災害が起こったとき、最初に失われやすいのが「食の安定」です。
物流が止まり、店舗から食品が消え、人々は不安と飢えに直面します。
そのとき必要なのは、単に空腹を満たす食糧ではなく、「温かい食事」や「安心できる味」です。
心と体を支える食は、被災直後から復興まで暮らしの基盤を守り続けます。
キボッチャスマートエコビレッジでは、災害時に備えた食料備蓄と循環型の生産体制を整備。
平常時には学びと交流の場として提供し、非常時にはすぐに供給できる仕組みを実装しています。
単なるストックではなく、日常的に人と人をつなぎ、未来へ持続可能な「食の文化」を育む、日本におけるモデルケースです。

具体的にこんな
取り組みをしています
XCUの活⽤
XCU(X-Charge Unit)は、食品に含まれる水分を安定させる装置です。
食材にストレスを与えない温度コントロールで、水分を保持しながら採れたて・できたての品質を保ちます。
これにより、食品本来のポテンシャルを最大限に引き出すとともに、長期保存も可能になります。
XCUで実現する、無駄ゼロの循環型キッチン
XCU

栽培した野菜の保管
- 年間を通じて常に旬の⾷材を出荷
- 出荷価格が⾼い時期に出荷
- 納期を気にせずに、ものづくりに 集中することができる
XCU

料理⼈の重労働を軽減
- 働き⽅改⾰を実⾏する上で 効率的な調理を⾏うことができる
- 料理⼈への依存度を軽減し 設備によって誰でもできるように
XCU

新たな商品・メニュー開発
- 獲れたてを冷凍状態で出荷
- 刺⾝・⽣牡蠣など鮮度が⼤切な料理を商品化
XCU

フードロス対策
- ⽣産したものを⼀切駄⽬にしない
- ⾷材のこれまで使⽤しなかった部分の活⽤が可能に
能登プロジェクトでの取り組み
- 東松島でボランティアを募り、野菜のカット作業を実施
- XCUで⻑期保存可能な冷凍状態に
- 能登へ1週間分の⾷材(約4500⾷)として輸送
アクアポニックス
アクアポニックスとは、 ⽔産養殖の「Aquaculture」と、⽔耕栽培の「Hydroponics」からなる造語 で、⿂と植物を同じシステムで育てる新しい循環型農業のカタチです。

⼟を耕したり、肥料を与える必要はありません。⽔の量や⽔温などをマニュアル通りに調整すれば
農業の経験がない初⼼者でも栽培できます。
ソルガム農園
国連が認めた、1年で育つ植物「ソルガム」。
成⻑が早く、杉に⽐べて10倍のCO2削減効果があり、また、⾷物繊維やカルシウム、鉄分、マグネシウム、ミネラルが豊富に含まれているヘルシーな雑穀です。

収穫されたソルガムはドーナツなどの加⼯品として製造・販売を計画。
また、カーボンクレジットとして企業にCO2排出権の取引も視野に。
室内ハーブ
⼀年を通じて天候や季節に左右されることのない室内環境で、LED照明による栽培を⾏います。
約1週間で収穫できるため、栽培作業のハードルが低く、マニュアル化・ルーチン化による省⼒が可能です。

今後はさらに増加することが予測される、地域の空き家や廃⼯場を利活⽤した植物ハーブなどの⼯場の展開を検討します。
さらに、こんな取り組みを
計画しています。
JFPオーガニック⽣しいたけ栽培
バイオマスエネルギーを利⽤した、オーガニックきのこの⽣産事業
安定売上
XCU、アクアポニックス、ソルガム農園、室内ハーブ、キノコ栽培XCU
低コスト
弊社独⾃ルートによるJAS同等認証済みベトナム契約農家より低価格菌床輸⼊
利益率アップ
使い終わった菌床を燃料化。バイオマスエネルギーによる⽣産コスト・CO2削減
間伐材・家畜糞のペレット燃料化

廃菌床以外に間伐材や家畜糞のペレット化により、燃焼カロリーアップ、容積当たりの軽量化・保管が可能に。 独⾃の製造プロセスにて安定燃焼化を実現。
燃料として⾃社利⽤、あるいは⼯業化して燃料・肥料としての販売などへの展開が可能。
オーガニック輸⼊菌床
ベトナムで初めて、⽇本の農林⽔産省JAS法に準拠した登録外国認証機関QUACERT が⾏っている有機JASの⽣産農家等の認証を受けた⽣産農家が⽣産したオーガニック菌床を輸⼊し、⽇本国内で栽培。これにより⼤⼿⼩売り等へ販売可能。
バイオマスエネルギー利⽤
菌床栽培で⽣じる使⽤済み菌床をパワーペレッターでペレット燃料化。
バイオマス熱電併⽤設備(CHP)でガス化し、電⼒と熱を⽣成し、農業ハウスでのしいたけ菌床促成栽培で通年利⽤する。余剰電⼒は売電可能。